終活について

終活とは万が一の場合に備え身の回りの方が困らないように、またご自身の希望通りの介護や医療・葬儀・相続などが叶えられるように準備や整理をしておくことを指します。
終活の大きな要素として「人生について」「遺すもの」「エンディング」の三つの事柄が挙げられます。「人生について」は過去を振り返り、今を見つめこの先の人生を自分らしい生き生きとした人生に創っていく、「遺すもの」は財産や相続・財産とは呼べない遺品やペット等はそれらの行先をどうするかをしっかりと考える事、「エンディング」は葬儀やお墓そして供養についてどういう風にしてほしいのか、どうすれば自分らしいエンディングになるのかを考える事です。
この様に終活とは、葬儀やお墓のことなど自分が他界した後のことをあらかじめ考え、決めておくことで残りの人生を充実させるという活動です。亡くなった後だけでなく、介護といった生前のことから、相続や遺品整理といった死後に遺された家族にかかわることまで一連の流れで考えます。

終活を行う利点については、具体的には自分の遺志を遂行できる残された方々が安心する事ができる今後の自分の生き方を考えるきっかけになるといった点が挙げられます。

お葬式の豆知識

終活で行うことについて

終活で考え行うべき事はいくつかあります。終活には生きている間をどう過ごすかということを決め、それに向けた準備活動をすることも含まれます。生前のこと・終末期医療・介護について・独り暮らしの場合の対応などが挙げられます。

終末期医療については、延命治療を希望について予め決めておけば、例え自分に意識がなくなっても自分の希望に沿った処置をして貰えます。また、介護が必要となった場合に全般的な相談を受け付けてくれるのが「地域包括支援センター」です。どのようなサポートが行われているのかを事前に確認しておきましょう。同時に介護施設に入所することを想定し、介護保険制度についても知っておく必要があります。高齢者となった際に地域の市役所の窓口に相談にいくことも可能ですが民生委員に相談するという方法もあります。介護や食事の配送サービスなどをしている場所の情報などを提供してくれるので視野に入れておくと良いでしょう。

亡くなった後には葬儀やお墓の手配も問題となります。葬儀ための費用はあるのかどのような形式でお葬式を行うべきなのか・納骨できるお墓はあるのか・お墓がない場合はどうするのかといったような点が主な問題です。特に葬儀については短い時間で様々な事を遺族の方は決めなければなりません。本人の意思で事前にこういった点を決めておけば遺族の負担を軽減できますし、ご自身の望む最期の時を迎えることができます。また、お墓についても近年では一般的なお墓から納骨堂や樹木葬・永代供養墓・散骨など安置方法も様々です。家族や周りの方々に迷惑をかけたくないとあらかじめ準備をしているケースも多々あります。

相続や遺品整理の問題も出てきます。遺される家族のためにもそれらの整理も行っておくとスムーズです。終活で整理を行っていないと、遺族はどこにどのような遺産があるのか・誰が何をどのくらい相続するのかなど決めなければなりません。円滑に相続ができればよいのですが争族という言葉もあるように、遺産相続はトラブルが発生するケースが多いです。また、負の遺産と呼ばれる借金があったという事実が故人の死後、明らかになりトラブルになる場合もあります。遺品整理も問題になりやすい要因です。死後、遺族の誰かしらが遺品を整理することになりますが、保管場所の都合や処分費用の用意を遺族がしなければなりません。持ち物や財産の整理は本人だからこそ出来ることも多くあります。